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猫のデータベースコミュの猫の病気の時の症状と行動

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★パルボ 猫汎白血球減少症 病気の原因パルボウイルス

悪臭のある水様性の下痢(血便の場合もある)が数日〜数週間持続
腹痛、発熱、元気消失、食欲不振などに続いて胆汁色(黄緑色)の嘔吐
流産、瞬膜の突出(目頭の部分の白目が多く見える)

★猫の膀胱炎・結石・下部尿路症候群・FUS(猫泌尿器症候群)

血尿が出た、トイレに行く回数が増えた、食欲が落ちたり繰り返し吐く、体温の低下、おなかが張っている

★猫の血液の正常値

★声が出ない 急性喉頭炎

声が出ない、嘔吐の様な仕草をする。

★歯垢や歯石・歯周疾患・根尖膿瘍・根端周囲膿瘍

あごの腫れ・口臭・物を食べようとすると痛がる・歯石

★「食餌アレルギー」

下痢・皮膚の炎症

★ 腎不全

この病気の最も難しいところは、なかなか症状がつかみにくい、なかなか明らかな症状が表れない。
唯一の症状といわれるものは、体重の減少と、長期間の食欲が減少するということ及び時折、多飲多尿の症状があるぐらいです。

★ 糖尿病

踵様跛行が最も特徴的(後肢の手根骨部が床に着く、歩きかたをする)です。
また糖尿病の猫は、膵臓が(の働きが)悪い猫、黄疸の猫、高齢で痩せている猫、良く水を飲む猫、最近痩せてきた猫等です。

★ 多飲多尿という徴候

★ てんかん(癲癇)

<症状と原因>
突然、手足を突っ張らせて倒れ、痙攣を起こします。口から泡を吹き出して歯をカチカチ鳴らし、気を失うこともあります。

★ フィラリア症

【症状】軽い咳から始まり、感染が進むと腹部の膨らみ(腹水)、失神、胸水など。

★ 猫エイズ 猫免疫不全ウイルス感染症

猫エイズは全然怖いものではありません。
かなりの長い年数をもって、各々のステージに留まりますので、本来は生きている間に発病する可能性は殆どないのです。

★ 尿失禁という排尿障害(猫のおもらしですね)

★ 虫(おなかの寄生虫)

お尻から白ごまのようなものが、時にはたくさんこぼれ出ているようです。

★ 耳の病気、耳ヒゼンダニ、マラセチア(酵母様真菌)

耳の中に、コーヒーかすやチョコレートかすのような、黒褐色の固まりが大量に付着している。よく耳を掻いている。

コメント(15)

★ パルボ 猫汎白血球減少症 病気の原因パルボウイルス

この病気の特徴
特徴は腸炎による広範な腸粘膜の損傷。
幼猫の場合は致命的転機をとる過急性タイプの感染がしばしばみられる。
一見健康な子が嘔吐も下痢も見られない内に数時間後にはショック状態で死亡する。
ある程度成長した子猫や大人の猫では急性もしくは亜急性タイプの感染が一般的で、この場合は腹痛、発熱、元気消失、食欲不振などに続いて胆汁色(黄緑色)の嘔吐がみられることがあり、さらに悪臭のある水様性の下痢(血便の場合もある)が数日〜数週間持続します。この場合も症状が軽度な場合を除けば、治療せずに放っておくと敗血症や重度の脱水によりショック死することもあります。
瞬膜の突出はウイルス性の上部気道炎や胃腸炎の際にしばしば起こる。
補液や抗生物質による維持療法が必要。

原因となるパルボウイルスは、猫に感染するウイルスの中でもとりわけて強力なウイルス
このウイルスは感染猫の糞便中に排泄され、通常は経口感染によりほかの猫に感染します。
しかも感染猫の糞便中に排泄されるウイルスは、環境中でも数カ月から数年間は生存できる。
ので、猫同士の直接的な接触がなくても感染は起る。
通常は経口感染ですが、ほかの経路でも猫同士の直接的な接触がなくても感染は充分可能。
一旦感染すれば潜伏期は2〜10日程度。

このウイルスは熱にも強いうえ大半の消毒薬にも抵抗性を示す。
殺菌消毒するには、強煮沸、塩素系の消毒薬を用いる以外はほとんど効果はない。
安全を帰すためには前の猫で汚染された可能性のあるものは廃棄し、環境などは塩素で消毒すべき。

ワクチン接種は感染防御には極めて有効。
しかし、接種のは100%完璧という保証はない。
★猫の膀胱炎・結石・下部尿路症候群・FUS(猫泌尿器症候群)

FUS(猫泌尿器症候群)これは、尿石症、膀胱炎、尿道炎、閉塞性尿路症などの疾患により、下部尿路の機能不全を来たした場合に現れる一連の症状を包括したもの。
単一の病気ではない、診断は血液検査と尿検査。

*尿路症候群(尿石症 尿路閉塞)

結石が出来て尿道に詰まったり膀胱を傷つけたりするのが尿路症候群です。

*尿石症
尿石症とは尿のpH値がアルカリ性よりになり、リン酸アンモニウムマグネシウムやシュウ酸カルシウムといったミネラル結晶が尿中に析出して結石となること。
尿石症の猫の場合、結晶の析出防止やその溶解を目的として尿のpHを酸性に調節するための薬剤や療法食などによる治療が不可欠です。(膀胱炎を伴う場合にはそのための治療も併用)

*尿路閉塞
尿路閉塞は、炎症によって尿道の狭窄が起きていたり、尿道栓子といって尿中の砂粒状の物質(尿石)や軟性物質の塊、結石などが尿道につまってしまったため、うまく排尿できず(ポタポタ程度から少量づつの場合もあれば全く出ない場合もあり)、その結果頻繁にトイレに行くようになる。
雌に比べると尿道の長い雄がなりやすい傾向があります。
発見が遅れると2,3日で尿毒症や膀胱破裂といった事態で命にかかわります。
カテーテル治療、又は手術など緊急を要します。
(雄はペニスを取る場合もあります)

*膀胱炎
細菌性・結石・体質(遺伝?)など原因がいくつかある。
太り気味の猫がなりやすい病気。
膀胱炎は、主に糞便由来の大腸菌やブドウ球菌などの細菌が、尿道口から上行性に侵入して起こる尿路感染症のひとつですが、一般には、雄に比べると尿道の短い雌に多い傾向があります。
なお、もともと膀胱結石があると、それが膀胱の内壁を傷つけることで細菌が繁殖しやすい状態となり、炎症が広がることがあります。

病気の症状としては、炎症による残尿感があるため、膀胱に尿が溜まっていなくても頻繁にトイレに行くようになるとともに、トイレ以外の場所でも排尿するようになったり、排尿の際に痛みを伴うため大声で鳴いたりすることもあります。
細菌の繁殖により尿が白っぽく濁っていたり、膀胱粘膜からの出血により血尿が見られることもあります。

はじめから膀胱炎の所見しかみられず尿石症は除外できるのであれば、持続性血尿を伴う膀胱炎ということで通常の抗生物質治療(薬剤感受性の再検討も考慮)に加え、消炎作用の強いステロイド剤を用いた治療が有効。

膀胱炎は季節の変わり目などに発祥しやすい傾向もあり、一度発症すると再発しやすい。神経質な子や、水をあまり飲まない子にも多いようです。

膀胱炎は、抗菌剤、消炎剤、点滴、膀胱洗浄などにより早期に治療を行えば比較的早く治癒しますが、経過の長いものや慢性化した症例では、かなり長期にわたっての治療や、時には手術が必要になる場合もあります。
膀胱炎自体は急に命にかかわるような病気ではありません。

避妊した雌猫や去勢した雄猫では、FUS(猫泌尿器症候群)の発生率が高くなるという疫学的な研究データはあります。


* 血尿の見られる疾患には、一般に腎臓、膀胱、尿道といった泌尿器の病気のほかにも、血栓栓塞性疾患、血液凝固障害、細菌性心内膜炎、心筋症、などの全身性疾患もある。
まれにしか見られない細菌性腎盂腎炎やレプトスピラ症などを含め、可能性のある病気は幾つかあります。
★ 猫の血液の正常値

血 球 検 査
---------------
血球計算
 検査項目          猫正常値    
記号
☆高い値で考えられる病気
★低い値で考えられる病気
◎特記事項


 PCV ヘマトクリット値    30〜46
☆脱水、多血症
★貧血、出血、
◎成長期 血液中に含まれる赤血球の体積の割合を表す。

 II(黄疸指数)         <5
☆肝障害、胆管閉塞、溶血

 TP(血漿蛋白)−RBC      6−8
☆脱水・ショック・腫瘍・感染症
★肝・腎疾患・出血・腹水症
◎栄養状態を調べ、腎臓、肝臓の機能も調べます

 WBC白血球の数      5500-19500
☆感染症、白血病、炎症、子宮蓄膿症
★ウィルス感染、非再生性貧血、白血病、子宮蓄膿症
◎生体がどのような防御機能で反応しているかを判定します。

 RBC(赤血球の数)    5500-10000
☆多血症や赤血球増多症
★貧血
◎体に酸素を運ぶ大切な働きがある。

 Band-N(棹状核好中球)    0−300
☆敗血症などの重度感染症

 Seg-N(分葉核好中球)    2500-12500
☆感染症、中毒、腫瘍
★ウィルス感染症、炎症
◎感染などの防御反応として生体に有利に働くだけでなく、
 組織傷害性に働くこ ともある。

 Lym(リンパ球)       1500-7000
☆慢性炎症、リンパ性白血病
★クッシング症、ストレス、ウィルス感染
◎リンパ球は生体防御にあずかる重要な細胞で、
 抗体産生・遅延型過敏反応・同種移植片拒絶反応などの、
 免疫応答を担って いる。

 Mon(単球)         0-850
☆ストレス、慢性炎症

 Bas(好塩基球)     不明

 Eos(好酸球)        0-1500
☆炎症性疾患・アレルギー・寄生虫症、皮膚疾患(猫)、腫瘍
★クッシング症、ストレス

 Plat(血小板数) 300-800
☆急性出血、鉄欠乏、腫瘍
★中毒、免疫疾患、脾腫
◎血小板は出血を止めやすくするための重要な働きを持ち、
 この値が極端に減少すると出血をおこしやすくなる。

---------------------------------------------------

血液化学検査

 検査項目          猫正常値    
記号
☆高い値で考えられる病気
★低い値で考えられる病気
◎特記事項

アルブミン               2.1-3.3
☆脱水
★栄養不良、重度肝炎
◎低タンパク血症の時に、具体的にどのタンパクが減っているのかを調べる検査。
 血清中にはアルブミンとグロブリンという2つのタンパク質が含まれており、
 低タンパク血症でアルブミンが正常な場合にはグロブリンが減少。
 たいていの低タンパク血症はアルブミン減少によるものが多い。

 GPT(ALT)                6-83
☆心筋炎、肝障害、腫瘍、急性膵炎
◎肝臓の機能を調べます。

 GOT(AST)                26-43
☆心筋炎、肝障害、筋炎

 ALP                   25-93
☆クル病

 グロブリン               2.6-5.1
☆感染症、肝炎、腫瘍
★初乳摂取不足、免疫不全

 A/G比                 0.45-1.19
★肝炎、慢性感染症、リウマチ、多発性骨髄腫

 T-cho総コレステロール          95-130
☆甲状腺機能低下、胆汁欝滞、食後、糖尿病
★消化/吸収不良

 T-bil総ビリルビン           0.8-1.8
☆肝炎、胆道閉塞、溶血
◎黄疸になると体が黄色くなるのはこのビリルビン色素が増加するためである。

 血糖値                70-130
☆糖尿病、急性膵炎、慢性肝炎
★高インスリン血症、栄養失調、副腎皮質機能低下症
◎ネコの場合興奮・ストレス等一時的な物で上昇することがある。
 糖尿病の指標に欠かせない検査。 血糖濃度がオーバーすると、
 膵臓からインスリンが分泌される。 しかし、糖尿病になると、
 インスリンが不足し血糖値が高くなる。

 中性脂肪               47-63
☆肥満、脂肪肝、肝機能障害

 アミラーゼ              500-1200
☆膵炎、胆嚢炎、腎不全

 BUN血液尿素窒素          10-30
☆腎機能障害、尿路障害、出血、子宮蓄膿症
★門脈シャント
◎血液中の尿素に含まれる窒素分。
 腎臓で濾過され尿中に排出されるため、
 この検査値は腎臓の機能チェックには殊に重要となる。

 Cre血清クレアチニン         0.8-1.4
☆尿毒症、慢性腎不全
★多尿症
◎腎臓の機能を調べる・クレアチニンとは蛋白の老廃物。
 筋肉中で使われた物質が血液中に放出されたもの。

 UN/Cr                 10-20
☆脱水、循環血液量低下
★腎不全、肝不全

 Na(ナトリウム)            147-156
☆循環器、腎不全
★循環器、腎不全

 K(カリウム)             4.0-4.5
☆腎不全、脱水、急性低血圧
★飢餓、循環器不全、腎不全

 Ca(カルシウム)            6.2-10.2
☆悪性腫瘍、甲状腺機能亢進
★腎不全、ビタミンD欠乏

 P(リン)               4.5-7.5
☆尿毒症、腎不全

 CK                  50-300
☆打撲、脳神経障害、心筋炎

 NH3血中アンモニア           0-170
☆肝機能不全、肝門脈シャント
★ 声が出ない 急性喉頭炎

症状
口は動いていが、声が出ない。
1日に5回以上嘔吐の様な仕草をする。

原因
猫では鼻気管炎ウイルスやカリシウイルスの感染が最も多く、3種混合ワクチンを接種していないと可能性は大です。(接種していても発症する可能性がある)
治療せずに放っておくと病状が進行し、気道閉塞などの重篤な状態になる場合もある。

喉頭は、舌骨と4つの軟骨によって構成される器官で、後方で気管とつながっている。
喉頭の中には声帯があるため、この部位に炎症が起きると、かすれ声になったり声が出なくなったりすることがある。
咳や嘔吐様動作(嘔吐であればお腹が波打つようになるため区別できます)、嚥下困難、食欲不振、倦怠、発熱などが見られることがあり。
大概は喉の部分を押すと痛がったり咳が誘発される。

細菌による二次感染を防止するための抗生物質による治療が必要
★歯垢や歯石・歯周疾患・根尖膿瘍・根端周囲膿瘍

歯周疾患(歯垢や歯石・歯肉炎・歯根膜炎・等)

歯周疾患を放置すると以下の病気になる
根尖膿瘍・根端周囲膿瘍・創傷・慢性骨髄炎・根端周囲膿瘍・根尖膿瘍

症状
あごの腫れ、歯が歯石で覆われている、歯肉が赤くただれている、よだれや口臭がひどい、物を食べようとすると痛がる。
この病気に見られる症状は、下顎歯に起きた場合には下顎に硬い腫脹が見られ、放置すればやがては瘻管というものができ皮膚に穴が開いて排膿します。

歯垢や歯石の中で繁殖する細菌が原因で起こる歯肉炎や歯根膜炎などの歯周疾患を放置しておいた場合、その結果として歯根部を支えている歯槽骨という顎の骨にまで感染が及ぶと、時にその部分が化膿して根尖膿瘍もしくは根端周囲膿瘍という病気を引き起こします。
X線検査で歯根部を取り巻いている歯槽骨に骨吸収像というものが見られるかどうかを確認する必要があります。

治療には抗生物質の注射、等。
症状が酷い場合は抜歯による排膿が必要。
原因となっている歯の歯根を完全に取り除いて処置しないと再発します。

抜歯には全身麻酔が必要だが、年令とリスクの問題もある。
★「食餌アレルギー」

下痢・皮膚の炎症

例 ・カニカマぼこを食べると必ず皮膚炎を起こす猫がいる。
  ささみ肉を食べると、血便のようなものや、下痢をする。

この病気は、鶏、豚、牛、魚などの肉やその副産物をはじめ、卵、牛乳、米、麦、大豆などに含まれる蛋白質を摂取することによって皮膚や消化管にアレルギー反応による炎症が起こります。
時には蛋白質そのものではなく、それと結合したほかの物質を摂取しただけでも起こります。
しかも、卵アレルギー、豚肉アレルギーといった具合に患者によってアレルギー反応を起こす蛋白源(アレルゲンといいます)はそれぞれ異なります。
したがってこの病気が疑われる場合は、アレルギー反応が起きないように特殊処理した蛋白質だけが含まれているような特別のアレルゲンフリーの療法食のみを患者に与えてみて、それまでの症状が消えるかどうかを確認。
(症状が消えなければほかの原因を否定できません)
症状が消えるようであれば元の食餌に戻してみて、そこで症状の再発がみられれば食餌アレルギーと診断するという方法がとられます。
獣医師の指示に従ってそれをしてみないと食餌アレルギーであるとは断定できません。
この場合は、食餌の原料に使われているある種の蛋白源に対するアレルギーがあると、それを摂取し続けるかぎり下痢などの症状はなくならないばかりか逆に悪化します。


炎症性の「好酸球性大腸炎」。
これはアレルギー性疾患の一種ですが、食餌アレルギーと違い通常は食事療法には反応しません。
★ 腎不全

この病気の最も難しいところは、なかなか症状がつかみにくい、なかなか明らかな症状が表れない。
唯一の症状といわれるものは、体重の減少と、長期間の食欲が減少するということ及び時折、多飲多尿の症状があるぐらいです。
しかし大体の猫が、高齢になると体重が減少したり、食欲が落ちる、と思われがちなので、病気との鑑別が難しくなります。
ゆえに高齢の猫は、毎月の体重の測定をすると良いでしょう。

◆以下の症状が、飼い主が判る、猫の慢性の腎不全の症状です。

・多飲多尿(よく水をのみよく尿をする)
・食欲不振(数ヶ月にもわたる?)
・非再生性貧血(腎臓のエリスロポエチンが低下するため)
・消化器の出血
・全身性高血圧
・傷が治りにくい(皮膚の栄養の低下のため)
・嘔吐をする(尿毒症のため)
・被毛の劣化(栄養の低下のため)
・浮腫(水分を排泄できないため)
・よく眠るようになる(栄養の低下により疲れやすくなる)
・ふらふら歩く(多尿のため低カリウム血症となる)
・便が出にくくなる?

もし尿毒症が存在すれば?
・嘔吐・口内潰瘍・食欲不振・元気消失・嗜眠・沈鬱・下痢

このなかで飼い主が比較的わかりやすいのは、 多飲と多尿で注意して観察すると、わかるものです。
しかし、これも少しづつ増えますので、(数年前の水の飲み方と比較してとのこと)わかりにくいことがあります。
またこの水の飲み方も、年齢とともに徐々に増してくる他の病気との合併症で、やはりわかりにくいことが多いのです。
また多尿/多渇の症状は、腎臓の機能の60%以上が失われないとこれも現われません。

慢性の腎不全はいろいろな状況で過去の病気とも複雑に関係していると言われています。
またその他の高齢の猫に起こりうる、高血圧症、糖尿病、甲状腺機能亢進症、そして感染症、梗塞、高血圧、尿石症、毒素(腎臓の坑原に対する免疫反応を含む?)にも気をつける必要があるのです。

シャム猫とメインクーン、アビシニアン、またバーミーズとロシアンブルーは、他の猫の2倍以上の確率で、腎不全となることがあります。
これらは家族性腎症(家系が腎臓の代謝障害を持つ猫)と言われ、生まれた時の腎臓は正常でも、加齢のために腎臓の構造と機能が徐々に悪化するものです。

15歳以上の高齢の猫の3頭に1頭の猫は、この腎不全を発症すると言われています。

◆猫の慢性の腎不全の検査には、どんな検査が最低限必要か?

慢性腎不全の診断には、注意深い病歴の聴取と身体検査(特に触診)、尿検査やクレアチニンやBUN(血液検査以外の血液検査を始めとして、場合によってはX線撮影検査や腹部の超音波検査が必要になります。
腎臓の血液検査をして、クレアチニンやBUNの値が高くなくても安心できません。
これらの検査の上昇は、75%まで腎臓の機能が失われるまで起こらないからです。
ゆえにその他の検査と組み合わせて行うことが重要です。

以下に猫の慢性の腎不全の病気の際に調べる項目について、簡単に説明してあります。
最終的には腎臓の一部を採って調べる生検が必要となることもあります。

病歴の聴取(過去の病歴、手術歴、外傷歴、最後の検査歴)
体重の測定(過去の体重との比較)

身体検査(注意深い腎臓の触診を含む)
・脱水の程度(皮膚の弾力性)
・皮膚と筋肉の検査(光沢度と筋量の低下度)
・腔粘膜(色と乾燥度)
・腔内の検査(口内炎や潰瘍の有無)
・腎臓の触診(大きさが縮小まれに拡大と形の変化)
・膀胱の触診(閉塞の有無)

食事の内容の検討(過去と今後の食餌療法にため)
尿分析(尿比重を含む、合併症の特定)
尿培養(特に細菌尿と低比重尿の場合に尿路感染の除外)
CBC(完全な血球計算)
血清生化学的検査(蛋白尿があれば蛋白:クレアチニン比)
X線検査(腎の大きさ、骨の脱灰、結石の有無等)
腹部の超音波検査(腎の構造を調べる、合併症、結石の有無等)
血圧の測定(高血圧の程度、猫の腎不全にて60〜65%に高血圧となる)
酸塩基平衡の検査(血液ガスにて判定、代謝性アシドーシスの治療の有無)
眼底検査(高血圧のための網膜症の検出、その他の全身性疾患の有無)
ウィルスの検査(FeLV、FIV、FIPの有無)
心電図の検査(心筋症の有無、電解質の障害の有無、全身への影響)
甲状腺機能亢進症の検査(T4の検査にての合併症の有無)
時に腎臓の生検(腎の構造を調べ、原疾患の有無)

◆猫の腎不全は心不全と同様に治る病気ではありません。
しかし多くはあきらめる必要はありません。
正しい診断と治療でほとんどの例で、その後はかなり生存しています。
この病気はいかに進行を遅らせることが主目的となります。
大切なのは、患者に不必要なストレスを与えないことでしょう。
この病気にとってストレスは最大の悪化要因になります。
猫の慢性の腎不全の治療には、いろいろな方法があります。
どれだけ組み合わせて治療できるか等は獣医師と相談してください。
慢性腎不全と診断されたら、いかに看護をするかによって、予後が決まります。

◆以下にその注意点を述べます。

できるだけリラックスする環境をつくる。
新鮮な水を、いつでも切らさないようにする。
できるだけ多く水を飲ます機会を与える。
十分な、睡眠と休息の時間を作ること。
できるだけストレスのかからない環境をつくる。
食事はできるだけ、猫の慢性腎不全用の特別食を与えること。
市販の食事の場合は、高齢食を選ぶこと。
不必要に、多くのたんぱく質を与えないこと。
トイレは普段慣れた、使いやすいものを使用すること。
毎日できるだけ、ブラシングを行うこと。

猫の場合、慢性腎不全で腎臓の機能が極端に低下しているにもかかわらず、低空飛行のままで頑張り通し、そこそこに長寿をまっとうする子は少なくありません。
体重はどんどん減少し、ガリガリで極度の貧血。
毎日大量の水のように薄いおしっこをし、皮膚には張りがなく重度の脱水状態。
元気がなくなり食欲も低下し、毎日のように嘔吐、にもかかわらずです。

食餌療法については、食餌を低蛋白食に変えるなどして、蛋白質の摂取量を制限すれば有害物質の産生は減少し、腎臓の障害を最小限に抑えられます。
さらに、有害物質を積極的に取り除くための吸着剤(治療補助食品として開発されています)と呼ばれるものを服用すれば、もっと効果的に有害物質の血中濃度を下げることができます。
過去のデータによると、猫の慢性の腎不全の治療に食餌療法を組み入れると、明らかに、腎不全の進行を遅らすことができます。
これは電解質、ミネラル、酸塩基の過不足を是正し、尿毒症の症状を改善するための栄養が得られるためです。
猫の慢性の腎不全の治療で食餌療法のことを話さない獣医師だったら、かなりの獣医療不足です。
猫の慢性の腎不全の管理には食餌療法と内科的保存療法を組み合わせて行い、定期健診を受けることが重要です。
多くはこの定期健診ができずに予期せぬ事態に遭遇することがあります。
また、脱水状態は腎臓の血流を減少させ、その障害を助長するため、定期的に輸液を行って水分や塩分を補充するとともに、多尿によって失われた水溶性のビタミン類を同時に補充することで、食欲の回復や体調改善も期待できるでしょう。

◆その他の腎臓疾患等

間質性腎炎・・腎の触診(縮小、硬化、不規則)、X線検査と超音波検査、腎の生検
腎盂腎炎・・・・・・・腎疼痛、発熱、尿検査(細菌、血尿、蛋白)、低比重、超音波検査
糸球体腎炎・・・・・こぶ状の腎、持続する蛋白尿、超音波検査、腎の生検
ネフローゼ症候群・・蛋白尿、低アルブミン血症、高脂質血症、浮腫、(カンマを除く)
水腎症・・・・・・・・・超音波検査が特異的である、X線検査(造影)でも可能
多発性腎嚢胞・・超音波検査が特異的である、X線検査(造影)でも可能
腎結石・・・・・・・・超音波検査が特異的である、X線検査でも可能
腎膿瘍・・・・・・・・・超音波検査が特異的である、X線検査(造影)でも可能
アミロイド症・・・・・蛋白尿、肝腫、脾腫、貧血、腎の生検、多臓器不全
腎腫瘍(多くはリンパ腫)・・・・・・・・超音波検査、X線検査、腎の生検
★ 糖尿病

踵様跛行が最も特徴的(後肢の手根骨部が床に着く、歩きかたをする)です。
また糖尿病の猫は、膵臓が(の働きが)悪い猫、黄疸の猫、高齢で痩せている猫、良く水を飲む猫、最近痩せてきた猫等です。
猫の糖尿病は深く静かに進行してなかなか、症状をあらわさない代表的な猫の病気です。

単に血糖値が高いだけでは、猫は糖尿病と言う診断がくだせません。
猫は興奮すると血糖値が高くなります、これは糖尿病ではありません 。
その興奮が終ると、血糖値が正常(本来は高くないから)となるのです。
猫の診療にあまり詳しくない獣医師は、まずこれでつまずきます。
猫の糖尿病は、犬と違って、診断は少し難しく(犬は糖尿病の診断は簡単です)なります。

猫の糖尿病はどうやって診断するか?

猫の糖尿病を診断するには、空腹時での持続的な高血糖と尿糖(及び尿のケトン体)の存在を証明して初めて診断できます。
高血糖値とは絶食時の血糖が、200mg/dl以上あれば確実です。
単に興奮だけの高血糖は通常は、尿に糖尿はでません。

しかし持続的にストレスを受けている猫は、持続的な高血糖と尿糖を引き起こすことがまれにあります。

タイプによって3つに分類できます。

タイプ?
の糖尿病 インスリン依存性糖尿病(IDDM)−インスリンが必要な糖尿病です。
タイプ?
の糖尿病 インスリン非依存性塘尿病(NIDDM)―インスリンが不必要な糖尿病です。このタイプの猫は、食事療法による体重減少、血糖降下剤でコントロールできることがあります。
ゆえにインスリンを打つと低血糖症になりやすいのです。
タイプ?
の糖尿病 耐糖性障害(IGT)―ホルモン誘発性の糖尿病

猫の糖尿病でややこしいのは、インスリンを必要としない糖尿病が存在することです。
犬と違って、インスリンが要らない糖尿病が30〜50%あります。
(犬はほとんど100%インスリンが必要です)
特に肥満の猫です。
食事療法で、糖尿病をコントロールできることもあるのです。
これも飼い主が知って有効(獣医師も知るべき)な知識です。

警戒すべきは、猫の血糖値が高いと言う理由で、インスリンの打ちすぎにより低血糖症となり危険な状態になることです。
猫の飼い主は、インスリン過剰投与(低血糖症)がどんな症状を現わすかを知る必要があります。

低血糖症とは、血糖が70mg/dlを下回った場合、低血糖症の発作が出やすくなります。飼い主はこれらの症状を知っておくべきです。
これらの症状には、振戦(ふるえる)、昏睡(動かなくなる)、嗜眠(寝た状態)、虚脱(急に弱る)、運動失調(うまく動けない)、頭部斜頸(頭を傾ける)となり、処置をしないと死亡することもあります。

猫の低血糖症の時、飼い主にできる処置は、猫の好きなおいしいフードをまず与えてみてください。
そしてその後に動物病院に連絡してください。
もしこの症状がより悪い状態では、これらのおいしいフードでさえ食べません。
そんな場合は、蜂蜜やコーンシロップ(これら何もなければブドウ糖(なければ砂糖を湯で2〜3倍で希釈して)を、口腔粘膜(口の頬の部分)に塗りつけます。
(無理に飲ませないこと)これらの場合に、そのまま動物病院へ連絡して、行こうとすると、低血糖症が原因で動物病院へ行く途中で、死亡することも考えられますので、できれば、少しでも飼い主ができる処置をしてから、動物病院へ連れて行く方が安全です。
猫の糖尿病の飼い主はあらかじめブドウ糖を持参しましょう。
できれば、インスリン療法をしている場合は、これらのことが予想されますので、あらかじめ緊急時のための薬(通常はブドウ糖の粉末、薬局でも入手可能です)を動物病院から、入手しておくとよいでしょう。

また猫には、一過性糖尿病とか潜在性糖尿病と呼ばれるタイプの糖尿病が存在します。
これは膵臓にストレスが加わった場合に起こります。
これらのタイプの猫の糖尿病は、はじめからインスリンが要らない場合と、ある程度の期間、インスリンが必要な場合があります。
このタイプと思われる猫にインスリンを投与している場合は、常に注意が必要です。
すぐに低血糖になりやすいからです。
このタイプが疑わしい場合は、その症状の程度によって違いますが、特に軽症の場合は、まずインスリンでなく、経口の血糖降下剤から使用を初める場合もあります。

また猫の糖尿病は、前記したように、深く静かに進行してなかなか正体を現わさない病気としても有名ですが、突然に病気を現わすタイプもあります。これは猫の急性の糖尿病のようなもので、これを、糖尿病性ケトアシドージスと言います。
このタイプの猫の糖尿病は、尿中にケトン体が存在するので比較的診断は簡単です。
この場合は、早く治療をする必要があります。
使用するインスリンも、通常と違い、レギュラーインスリン(即効性インスリン)を使用します。


糖尿病の猫の食事療法はとても重要な事柄です。

肥満猫の猫はまずは、肥満を改善することです。
そしてカロリーを一定の量にすることです。
それには線維を多く含む食事を与え、体重を減少し、食後の糖分の変動を少なくします。
高線維食は、食欲不振や便秘の原因となることもあります。

しかし、糖尿病で痩せている猫は、カロリーも多く必要となり、かえって、高線維食は避けなければなりません。

猫の糖尿病に適した専門の食事が動物病院にて入手できるようになりました。
ヒルズ社の「m/d」ウォルサム社「糖コントロール」等

糖尿病の猫にも規則的な一定の運動をすることが理想です。
一定の運動で習慣性を持たすことが理想です。
しかし、糖尿病の猫は激しい運動はさける方が無難です。
気をつけることは、急激な運動は、低血糖症を引き起こす危険があることを知識として知っておいてください。
★ 多飲多尿という徴候

典型的な多飲多尿(多飲多渇)の症状が見られる代表的な病気としては糖尿病、慢性腎不全があります。この症状に加えて食欲は旺盛なのにどんどん痩せてきたというような場合は糖尿病を、逆に進行的に食欲が低下して痩せてきたというような場合は慢性腎不全を一応疑ってみた方がいいかも知れません。

様々な病気が原因でこの症状が現れますが、大別すると腎臓に関係する病気と、それ以外の病気ということになるでしょう。

腎不全の代表は「腎性尿崩症」ですが、その原因は多種多様であり、腎盂腎炎、アミロイドーシス、子宮蓄膿症、高カルシウム血症、低カリウム血症、細菌内毒素血症などの基礎疾患の存在をまずは疑ってみる必要があります。
ほかに発熱などが見られるようですと要注意です。

そのほかにも、老齢猫に多い「慢性腎不全」のような原発性の腎臓疾患でも多飲多尿は見られます。
一般的には食欲が低下したり廃絶することが多くあります。

腎臓以外の病気では、猫の場合は「糖尿病」「甲状腺機能亢進症」が多飲多尿の見られる病気の代表です。
いずれも高齢猫で多く発生しますが、猫が明らかな多食であって、それにもかかわらず体重が減少したり、抜け毛が多い(甲状腺機能亢進症の場合)といった症状が見られる場合は要注意です。

日常的に見ていて現在の様子が明らかに尋常ではないと思われるようならば、腎臓に関係する病気であれ、それ以外の病気であれ、上に挙げたような病気の存在も否定はできませんので念のため病院で尿検査や血液検査などをして見たほうが良いでしょう。
★ てんかん(癲癇)

<症状と原因>
突然、手足を突っ張らせて倒れ、痙攣を起こします。口から泡を吹き出して歯をカチカチ鳴らし、気を失うこともあります。
発作は数十秒から数分でおさまりますが、痙攣が5分以上続いた場合は要注意です。

てんかん発作というのは、脳すなわち中枢神経系に突発的に起こる過剰な病的放電現象によって発現するもので、これには、原因不明の体質的あるいは遺伝的な異常によって生じる「特発性てんかん」と、脳の外傷、炎症、腫瘍や全身性の中毒、代謝異常、栄養障害などが原因で生じる「症候性てんかん」の2種類があります。

罹病率は200匹に1匹程度の割合で発症します。
猫の先天性癲癇(てんかん)は一度起こると 治ることはまずありません

「特発性てんかん」発作のタイプは、突然意識を喪失し、転倒したあと1分〜5分ほど続く全身的な筋肉の痙攣(全身性運動性発作)です。

「症候性てんかん」には、これと同じタイプの発作のほかに、頭部や前後肢の片一方側が痙攣したり、口をくちゃくちゃさせる(いわゆるチューイングガム発作)などの部分運動性発作と呼ばれるタイプや、突然の怒りや攻撃性の発現、過剰によだれを垂らしたり、体や床を舐めまわしたり、咬んだり、抑制が効かず走り回ったり、鳴き続けたりといった、意識の変化と無目的的、反復的、常同的な運動をともなう精神運動性発作と呼ばれるタイプなどがあります。

一般的な検査(血液検査やレントゲン検査など)で
何も異常が出ないのに、発作が起きる場合は、
大学病院などでの、CT、MRIのさらなる精密検査(原因によっては治療できない場合も)、
それにより、脳内に異常がみつかることもありますし、脳内に異常がなければ、例えば、遺伝子疾患の検査をしてもらうこともできます。
遺伝子の異常により、脳の中での働きがおかしくなり、
てんかん発作を起こすこともあります。

猫の徴候はそのいずれかに該当するのか、さらには、過去においてそのような徴候を示すことがなかったのか、といったことが診断上は重要な決め手になります。

仮に「症候性てんかん」の可能性が高いということになると、その原因となっている病気によっては深刻な事態も予想されますので、必要な検査を行うなどして元となっている病気を特定する必要があるでしょう。ちなみに「特発性てんかん」の場合は、通常は抗痙攣薬の長期服用により発作の頻度をコントロールできれば、それ自体は命にかかわる病気ではありません。

<治療の方法>
原因がはっきり判る場合はその治療を行いますが、繰り返し発作を起こすときは抗けいれん薬を投与し症状を抑えます。
但し、抗けいれん薬は副作用が強いので飼い主は注意深く予後を観察する必要があります。
抗けいれん薬による、症状を抑えるだけの治療は治すことを前提とした治療ではありません。
★ フィラリア症

【症状】軽い咳から始まり、感染が進むと腹部の膨らみ(腹水)、失神、胸水など。

【病原】犬糸状虫と呼ばれる線虫類 フィラリア

【感染経路】フィラリアが寄生している動物の血を吸った蚊に刺されること

【病気】猫は免疫が強いので、あまりフィラリアにはならない。
心臓に寄生し血管を塞ぐこともある。
呼吸器・循環器系に影響を及ぼす。
犬は慢性症状になり長期病気と付き合っていけるが、猫は特に肺に影響して急性症状をあらわすことが多く、感染が進むと呼吸困難を起こして死亡する。
心臓にまで感染するケースは低く、寄生数も少ない。

【対策】蚊の多い場所に行かない。猫のフィラリア予防薬で予防薬もあるにはある。

【治療】薬剤で駆虫するか手術で虫を取り出す。
★ 猫エイズ 猫免疫不全ウイルス感染症

猫エイズは全然怖いものではありません。
かなりの長い年数をもって、各々のステージに留まりますので、本来は生きている間に発病する可能性は殆どないのです。

「FIVウイルス抗体検査で陽性反応が出た」=「エイズの猫」=「長生きしない」と思っていませんか?それは大変な誤解です。

猫とFIVウイルスは十分共生していく事が可能なのです。

猫エイズキャリアーと確定診断を受けた事が里親募集を行う上で大きなハンディとなってしまうのならば、それはあまりにも不幸な事であると思います。

世間で最も多く勘違いされている事、それは、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズキャリアー・発症前)と猫後天性免疫不全症候群(猫エイズ・発症後)とは別の病態であるのに関わらず、同じ病気だと思われている事です。

そして、同じ病気だと思われているがために、抗体検査で抗体が検出された時点で、猫後天性免疫不全症候群(猫エイズ)を発症していないのにも関わらず、「猫エイズの猫」と思われているようです。

猫免疫不全ウイルスとは、1987年カリフォルニア大学のN.C.Pedersenにより初めて報告された猫のウイルス感染症で、レトロウイルス、レンチウイルス亜科、非対称形のRNAウイルスです。
「猫エイズ」という病名を聞いた時、多くの方が大きな精神的ショックを受けられると思いますが、そのショックとは正反対に、猫免疫不全ウイルスの性質は全然怖いものではありません。

簡単に言えば、ストレスをかけると口内炎や風邪を引きやすくなる、という風に考えてください。伝染力もあまり強くありませんので、猫同士が噛み合うほどの事でもなければ伝染しません。
猫免疫不全ウイルス感染症はステージ1からステージ4の四期からなり、人間のエイズと同じ種類の良く似た抗原(猫免疫不全ウイルス)によって後天性免疫不全が起こされるわけですが(念の為注釈/猫免疫不全ウイルスは人間には感染しません)、猫エイズは病気の進行がステージ1からステージ4へと長い年数をかけて進行し末期となりますが、ステージを移行し末期となる、という事が、人エイズと似ているだけで滅多に進行しません。

かなりの長い年数をもって、各々のステージに留まりますので、本来は生きている間に発病する可能性は殆どないのです。

ステージ1とは、感染後の急性期で、感染後、急激にウイルスが増殖活動を活発に始め、本猫の免疫が失われる時期です。
そして、過去に何らかのウイルスに感染している場合は、免疫が失われる、すなわち抗体価が下がる事によって、その症状がぶり返します。
つまり、過去にヘルペスウイルスやカリシウイルス等に感染して保菌猫になっていた場合その症状がぶり返すという事ですね(普段は抗体価が維持され封じ込めているのです)。
何の抗体も持たない生後間もない何のウイルスからも暴露を受けていないような猫ではこの時期にすでに末期の症状が見られます。

このステージ1である急性期はステージ4である、猫エイズの状態(発病)よりもウイルスが上昇し、免疫力が失われる時期ではありますが、大抵の場合大人猫であれば充分乗り切る事が出来ます。
そして、この時期は、風邪を引いたとか目脂が出るとか、食欲不振であるとか、微熱程度の熱があるとか、その程度の症状しか出ないはずです。

この時期にたまたま検査を受けた所、抗体反応が出た場合、獣医師さんも飼い主さんも大騒ぎになりがちですが、この時期に絶対過剰医療は禁物です。
本猫は一生懸命身体の中で抗体を作っている所なのです。
安静に過ごさせてあげる事が一番です。
大抵の場合(特に大人猫は)、猫は自力でステージ2へと進行するだけの力は持っています。
そしてこの急性期は長くともまず6ヵ月以内に治まります。

それから何年にも及ぶステージ2が始まり(ステージ2/無症状の潜伏期)、ステージ3は口内炎が出来やすくなる長期の時期(ステージ3/後天性免疫不全症関連症候群)、猫の寿命を考えればステージ4が始まるまでには老衰も始まっている、という事になるのですね。
(ステージ4/猫エイズの状態(ここで初めて「猫後天性免疫不全症候群(猫エイズ)」という病名に変わります。)
だから生きている間に発病する事は殆どないのです。

猫免疫不全ウイルスは人免疫不全ウイルスと違って、こんな特徴があります。
「すでに何らかのウイルスの抗体を僅かでも持っている猫が、猫免疫不全ウイルスに罹患した場合、何故か各々のステージに通常よりも長く留まる」。
そして「多種のウイルスを持っていれば持っているほど、ステージは長い」と考えらます。

猫免疫不全ウイルスと上手に付き合うにはここが重要なポイントです。
通常、大人の猫の場合各種ウイルスにすでに感染している可能性が殆どでしょう?
そして即死しない事からまず発病しないと考えて良いほどの病気なのですね。

ただし、猫免疫不全ウイルスに感染した猫が一番気をつけなければならないのは、猫免疫不全ウイルス感染後に「ヘルペス」に感染するのを避けなくてはなりません。
何故なら各ステージに留まる期間が短縮されるからです。

不妊手術は出来るだけ安全な時期に入ってから初め(厳密に言えばステージ2の初め)に受ける方が良いとも思います。
(FIPVの場合は、麻酔で進行を早めたり発症したりしますが、猫免疫不全ウイルス感染症は安全な時期に入ってからならまず大丈夫です)

しかし、非常に残念な事に、多くの場合の発症原因が過剰医療へのアレルギーによるものです。
猫は自己の免疫がとても強い個体種ですから、それゆえにアレルギーを起こすのです。
それにより進行を早め発症し不幸な結果を招いているのです。

猫免疫不全ウイルスは猫の他の2大ウイルス(猫白血病ウイルス・猫伝染性腹膜炎ウイルス)よりも、ずっとずっと扱いやすく付き合いやすいウイルスです。

どの病気に限らず、敵(病気)を充分に見据える事により、少しでも上手く付き合う事が可能です。
そして幸運にも、猫免疫不全ウイルス感染症の場合は充分天寿を真っ当する事が出来るのです。
★ 尿失禁という排尿障害(猫のおもらしですね)

3歳メス(避妊済み)雑種で室内飼いしています
3ヶ月程前から少量のおしっこを何回もするようになり、同じ頃から、寝ているときにピクピクッとけいれんした時におしっこがピュッと出たり、熟睡していたらだらだら〜っと出てしまうこともあります。

後日半日入院して膀胱内の検査をした。
結果は膀胱内に炎症もなくきれい。
トイレの入る回数が多く、猫が寝ている場所にひいている布団やマットは毎日洗濯する始末で困っています。
当の本人は何事もなかったかのように以前と変わらずとても元気
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 お尋ねのケースは、いわゆる尿失禁という排尿障害であろうと思われます。尿失禁自体は、神経性の排尿障害から非神経性の排尿障害まで、様々な原因により引き起こされますが、それが休息または睡眠中にのみ起こり、起きて活動している時は正常に排尿しているということになると、病気はかなり限定されます。

 すなわち眠っている間は、目を覚ましている時のような、随意排尿を自制するための外尿道括約筋の作用が弱まるため、内尿道括約筋の緊張が不十分だと、尿の流出を抑えるだけの排尿抵抗が得られず、尿が洩れ出るということになります。そのような障害は、一般に老齢(平均発生年齢は8歳)で卵巣を摘出した避妊雌犬に多くみられますが、猫では比較的まれです。

 なお、このタイプの排尿障害は、卵胞ホルモンである低濃度のエストロジェンを投与すると症状が緩和されるため、ホルモン応答性もしくはエストロジェン反応性尿失禁と呼ばれています。失禁は散発的に始まり、量もまちまちですが、その頻度と程度は徐々に増加する傾向にあります。同様なパターンの尿失禁は去勢雄にもみられますが、この場合は、テストステロン反応性尿失禁と呼ばれています。

 今回のケースは、3歳という年齢や患者が猫であることを考慮したとしても、上記の病気の可能性は否定できません。ただし、この病気の場合は、一般に糖尿病や腎臓病などの、多尿を引き起こす要因が別にあると症状が発現しやすくなります。すなわち、一日の尿量が増加することで膀胱が急速に充満するため、尿道に大きな負荷がかかり、潜在していた機能障害が発現するというわけです。

 また、ほかに尿路感染がある場合も、同様に症状の発現を促したりそれを悪化させる要因になります。したがっていずれの場合も、エストロジェン反応性尿失禁の診断を行う前に、それらの病気があれば、あらかじめ対応しておく必要があります。お宅の猫ちゃんには頻尿がみられるようですが、多尿の有無もあわせ再度尿のチェックをされることをお薦めします。

 エストロジェン反応性尿失禁の場合は、試験的もしくは診断的治療といって直接ホルモン剤を投与してみて、その結果、症状が緩和されるようであればそれだけで診断がつきますので、一度かかりつけの先生に相談されてみてはいかがでしょう。
★ 虫(おなかの寄生虫)

お尻から白ごまのようなものが、時にはたくさんこぼれ出ているようです。
何ナノでしょうか?お腹に虫がいるとかの病気でしょうか?


お尋ねのものは、瓜実条虫という消化管内寄生虫の片節(虫体の一部)でしょう。
乾燥してしまうとゴマ粒や米粒あるいは瓜の種のようにみえますが、肛門から排泄された直後でまだ生きている間は、伸びたり縮んだりする独特の動きがみられるはずです。
薬を使って駆虫する必要があります。

この寄生虫はノミが媒介します
(ノミの体内に寄生している感染仔虫が、犬や猫がノミを噛みつぶしたりした際に口から入って感染します)ので、感染源を断つため条虫の駆虫時にはあわせてノミの駆除及び寄生予防のための対策(そのための薬があります)も必要になります。
★ 耳の病気、耳ヒゼンダニ、マラセチア(酵母様真菌)

 ◎症状

耳の中に、コーヒーかすやチョコレートかすのような、黒褐色の固まりが大量に付着している。
よく耳を掻いている。

耳の中が真っ黒になっている。
後肢の爪で耳を掻きむしってしまい、傷ついて出血するということはしばしば起こる。
首まわり、頭部の耳と耳の間、目と口の間にかさぶたがあり、それがはがれて膿んでは乾き、それを繰り返している

耳ダニは、吸血するタイプのダニではありませんが、耳道内に寄生すると虫体やその排泄物に対するアレルギ−反応により、外耳炎を引き起こします。
とりわけ、耳ダニによる外耳炎の場合は、強いかゆみを伴いますので、始終耳を掻いたりする症状が見られるようであれば要注意です。

耳道内の黒褐色の耳垢は、マラセチアという酵母菌の仲間(真菌というカビの一種)や、耳ダニ(耳ヒゼンダニ)が原因で起こる外耳炎によく見られる症状です。

マラセチアについては、もともと犬や猫の耳道内に若干は棲息していますが、マラセチアもしくは耳ダニによるものと思われる重度な外耳炎の存在は、全身的な免疫力すなわち病気に対する抵抗力の低下を示唆しています。

このような病態を引き起こす代表的な病気は猫エイズや猫白血病ですが、それらの原因ウイルスにより生体内の免疫をつかさどる細胞が破壊されると、全身的ともいえる免疫力の低下が起こるため様々な細菌に感染しやすくなり、しかも一旦感染が起こるとそれがなかなか治らない、いわゆる感染罹患傾向とよばれる今回のような病態がしばしば出現します。

 ◎治療法

マラセチアによる外耳炎の場合、中には放っておいても体力の回復とともに終息してしまうケースもありますが、耳ダニの場合はそうはいきません。
いずれにせよかゆみの症状が見られたり、黒褐色の耳垢がいつまでも続くようであれば、一度、動物病院で診てもらったほうがいいと思います。

これを完治させるには、一般には、殺ダニ剤や消炎剤などの点耳を毎日一週間ほど続け、産みつけられていた卵が孵化するのを待つため一週間ほど休薬したのち、さらに一週間ほど薬剤の点耳を続けるといった、通院治療にせよ自宅治療にせよ、長期にわたる根気強い治療が必要です。

なお、パラボラアンテナのような装具(エリザベスカラーといいます)の使用は、掻きむしるという自傷行為を防ぐためには有効ですが、適切な消炎剤の使用によりかゆみの症状を緩和できれば、必ずしもその必要性はありません。
むしろ、カラーをされることによって生ずるストレスというものを考えれば、早くかゆみから解放してあげることの方を最優先すべきでしょう。


 ◎外耳炎をこじらせると

外耳炎をこじらせてしまったために鼓膜にまで炎症が波及し、鼓膜穿孔が起こってその奥にある鼓室胞という所に膿が溜まり中耳炎を起こす場合があります。
診断としては、耳の奥のほうに膿がたまるそうです。
猫の耳は人間の耳と違って通気性が悪いので奥のほうに膿がたまっていて緑膿菌という菌が膿を出す場合があります。
(膿を培養して調べることができます)

原因となる緑膿菌は非常に厄介です。
なぜなら、緑膿菌は薬剤に対する感受性が限られているため、最もコントロールしにくいからです。

耳の病気は早めに直しましょう。

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